時の皇子と記憶の舞姫
「お前はどういう考えでいるんだ?」

『まずはこちらから時空を開きます。
そして500年前の…そちらのアクアマリンへ続く道を…開きたいと思っています。
ですがこちらとしては魔力が途中で足りなくなる可能性がかなり大きくて…。』

「つまり、道が開いてから俺たちが魔力を送り込めばいいわけだな?」

『そうです。お願いします。』

「…分かった。」

『18時ちょうどにこちらから魔法を使います。
今…雫の間にいます。雫の間に繋がると思うので…。』

「雫の間でお前たちを待つ。
…蒼刃も一緒か?」

『はい。あたしも蒼刃も大丈夫です。
あ、美羽ちゃんは大丈夫ですか?』

「問題ない。」

『雷が喜びます。
では…お願いします。』

「…ああ。」

「…蒼刃も無事みたいで良かった…。」

「ってか紫紀、補助とか出来るの?」

「出来るかどうかなどやってみなければ分からない。
…だがこのまま帰って来ないのも困るだろう?」

「まぁね。あと時空の歪みはどうするの?」

「…魔力を送り込んで何とかするしかないだろう。
今回歪みを生んだ人間もあっちにいるらしい。」

「えっ!?」

「その人間の魔力で…戻るかもしれないしな。」

「瑠香連れてきたよーっ!!」




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