時の皇子と記憶の舞姫
不思議なほど、身体に沁み渡る彼女の言葉。
彼女の温かい体温が私を背中から優しく包む。
「…出来ないかもしれない…。」
「出来るかもしれません。
香澄さんが出来ると思えば出来るし、出来ないと諦めてしまえばそこで終わってしまいます。
…会いたいって思う気持ちが…香澄さんを強くしてくれます。
時間は戻さなくったって会えます。
香澄さんにとっての翼さんは…永遠ですから。」
そう言って優しく微笑む…彼女。
…前に本か何かで見た『氷泡星来』にとてもよく似ている。
確か…伝説の魔法を使った『ハート』の持ち主…
「リターンを使えばいいの…?」
「はい。そしてそのまま…力を送り込んで下さい。」
「…分かったわ。」
「あたしも…そばにいますから。」
不思議な目をした少女。
眼差しはとても真っすぐだけど冷たいわけでは決してなくて、優しさも備わっている。
触れる場所からは温かくて包み込むような熱を発している。
「あなた…名前は…?」
「氷泡星来です。
えっと…500年前から来たんです。」
「…似ているって思ったわ。」
「え…?」
「どこかで見た顔だと思ったの。
…伝説は伝説のままなのね。」
「…?」
「時間だ。」
「香澄さん。」
彼女は小さく頷いた。
だから私も…
「リターン。」
彼女の温かい体温が私を背中から優しく包む。
「…出来ないかもしれない…。」
「出来るかもしれません。
香澄さんが出来ると思えば出来るし、出来ないと諦めてしまえばそこで終わってしまいます。
…会いたいって思う気持ちが…香澄さんを強くしてくれます。
時間は戻さなくったって会えます。
香澄さんにとっての翼さんは…永遠ですから。」
そう言って優しく微笑む…彼女。
…前に本か何かで見た『氷泡星来』にとてもよく似ている。
確か…伝説の魔法を使った『ハート』の持ち主…
「リターンを使えばいいの…?」
「はい。そしてそのまま…力を送り込んで下さい。」
「…分かったわ。」
「あたしも…そばにいますから。」
不思議な目をした少女。
眼差しはとても真っすぐだけど冷たいわけでは決してなくて、優しさも備わっている。
触れる場所からは温かくて包み込むような熱を発している。
「あなた…名前は…?」
「氷泡星来です。
えっと…500年前から来たんです。」
「…似ているって思ったわ。」
「え…?」
「どこかで見た顔だと思ったの。
…伝説は伝説のままなのね。」
「…?」
「時間だ。」
「香澄さん。」
彼女は小さく頷いた。
だから私も…
「リターン。」