時の皇子と記憶の舞姫
「ピュアラズリでも探すか?」

「え?」

「『あなたを永遠に忘れない』って花詞なんだろ?
お前、そういうの好きそうだし。」

「なにそれっ…!?」

「大丈夫だ、星来。」

「なにが?」

「多分俺ら、死ぬ時同じだと思うし。」

「へっ…?」

「それに…俺は死んでもお前を忘れない。」

「なっ…。」

「…って顔赤くなりすぎだし。」

「蒼刃がいきなりそんなこと言うからでしょー!?」

「…ったく…。」



ぐいっと腕を引かれて蒼刃の腕の中に収まる。



「蒼刃…?」

「黙っとけ。」



そう言われて下りてきたのは優しいキス。



「…色々限界だな…そろそろ。」

「え?何が…?」


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