時の皇子と記憶の舞姫
「何がだよ?」

「だから…あたしがなんだか安心した理由。」

「安心した理由?」

「温かくてね…心の中でほっとしてたの。何でだったんだろうって思ってたんだけど…。
蒼刃がそばにいたからだったんだなって。」

「…そーかよ。」

「あ…もしかして照れたの?」

「…っ…こっち見んなよバカ。落とすぞ。」

「わっ…ちょっ…落とすのはやめて!!落とすくらいなら普通に…。」

















そう言いかけた瞬間…
空がぐにゃりと歪んだ。


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