王子様のヒミツ
　「でもさ、愛李ってモテんのになんで彼氏作んないの？あーいうのに興味あるわけでもないし」

「えー？なんでだろ。好みの人がいないから、かな？」

「おっ！余裕綽々じゃん」

「からかわないでよー」

　確かに、今まで告られたことがないと言えばウソになる。

　周りと比べても呼びだされる回数は多かった気がするし・・・。

　って何考えてんだか！

「松島愛李ちゃんだよね。ちょっと話あるんだけどいいかな？」

　突然、明るい茶髪の先輩が話しかけてきた。

　いかにも軽そうなオーラのある人だけど・・・。

「あ、はい・・・」

　にこにこする先輩に勝てなくて、ついうなずいちゃった。

　直さなきゃとは思ってるんだけど、なかなかねー・・・。


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