レンアイ 遊興
…え?
「好きなんだ。つくしのこと」
真っすぐ見つめられて反らせない瞳。
それはいつにもなく真剣で。
「小さかった頃からずっと。つくしが好きなんだ」
いきなりの出来事に頭が更に真っ白になる。
「…返事はすぐにとは言わない。ゆっくり考えてくれ」
そう言われてまた強く抱きしめられる。
拓ちゃんの気持ち、私初めて知った。
拓ちゃんがそんな風に私を想ってくれてるなんて知らなかった。
ぐちゃぐちゃの私を温かく包んでくれてる拓ちゃんの腕。
今はそれが心地よく感じてしまったんだ。