レンアイ 遊興




そう言ってにっこり笑ったお兄ちゃんの笑顔に、安心感を覚える。


「でもさぁー」


雪音先輩が口を開いて、私達三人が雪音先輩を見た。


「さっき知美って言ったよね?」


「え、はい」


「知美って空くん好き好きオーラがいっぱい出てるよね」


ん?


「何が言いたい?」


お兄ちゃんの言葉に、だからねって続ける雪音先輩。


「みんなはなんか、憧れって感じだけど知美は本気で好きっていうか…」


うーんと、と言葉を選びながら言う雪音先輩。


「知美はお嬢様育ちだから、欲しいものは絶対に手に入れるっていうタイプだから…」




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