レンアイ 遊興
仕方なく頷くと、空先輩はふっと顔を緩めた。
屋上の奥まで行って、二人で並ぶ私たち。
たった一日しか空いてないのに、空先輩の隣にいることが久しぶりのように感じて。
なぜか目頭が熱くなる。
「つくしちゃん」
「…はい」
空先輩に呼ばれて返事をする。
そうだ…空先輩にあの話が本当なのか聞かなきゃいけないんだった。
言わなきゃ…ダメだよね?
「一つ聞いてもいいかな?」
「…はい」
空先輩の声が冷静なのにどこか感情を抑えているような気がして。
私からの質問なんて出来なくなってしまう。
「好きな人いるの?」