レンアイ 遊興
◆…思い込む空
「空くん、踊ってぇ」
「私と踊ってよ〜」
「ダメよ、私と踊るんだからっ」
文化祭を明日に控えたオレたち。
男子も女子も踊る相手を探すことに必死だった。
「ごめんね、オレ誰とも踊らないんだ」
正直、つくしちゃんと踊りたいけど、
知美の告白現場を見られ、その後にオレがつくしちゃんの告白現場を見ちゃったから…
誘うにも誘えない。
「空くんの笑顔には敵わないよね…」
「うん、仕方ないかぁ」
今回は早く終わりそうでよかった。
「ありがとう」
にこっと微笑むと、女子も微笑んで去って行った。