レンアイ 遊興
「お兄ちゃんにこんな凄い友達がいたなんて…」
「なんだって?」
「いや…なんでもない…っ」
とにかく、初めて見る谷崎兄妹に心が温かくなり、自然と笑みがこぼれた。
こうやって見ると、少し顔付き似てるなあ
なんて思いながらつくしちゃんを見てると、不意に顔をこちらに向けた瞳と絡み合った。
…かわいいなあ
なんて思ったところで、つくしちゃんは俯いてしまい。
なぜかその日は、つくしちゃんの姿が頭から離れなくなった。