レンアイ 遊興
すると、拓ちゃんは少し頬を赤らめて
「…つくしもすげぇな」
「え?」
「その…似合ってる」
なんて言うから、ありがとうって笑顔で答えた。
そしたらなぜか拓ちゃんが、パッと視線を逸らして
「ほら、始まるぞ」
って歩き出したから私も慌ててついて行った。
ガチャン
「なんで鍵閉めるの?」
図書室の鍵を閉めた拓ちゃんにそう聞くと、拓ちゃんはにこっと微笑んだだけだった。
まぁ、いっか。
そう思って、自分の指定されてる位置にスタンバイする。
そして、
ピカッと光るスポットライトを浴びて
「あるところにそれは可愛いお姫様がいました」
劇が始まったんだ。