レンアイ 遊興




ため息をつきながら、理科室に行き、ビーカーをあさる。


つーかビーカーなんて、たくさんありすぎてどれだかわかんねぇつーの!


なんて思いながら探し続ける。


全部自分のため。


つくしちゃんと拓馬がキスするなんて嫌だっていう

単なるわがまま。


劇だからっつったって、嫌なものは嫌なんだよ。



拓馬の紙切れにオレは振り回され続けて。


これしかあてがないのだから仕方ない。


そして、数学準備室の無意味に分厚い資料の中に

やっと探していた紙切れがあった。


ページの間に挟むってありかよ?

しかもこんな分厚い資料の。


イライラしながらも紙切れを開く。



「……はっ?」




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