レンアイ 遊興
◇…つくしはお姫様
外を眺め、ため息をつく。
満月の月明かりが、家の階段の上にいる私をほんのり照らす。
「あぁ、こんなにも好きなのに。どうしてお父様とお母様は許してはくれないのでしょう」
今、私ちゃんと悲しい顔出来てるかな…?
「姫っ!」
そう言いながら、いきなり現れた王子様。
「貴方は隣の国の王子様!どうしてこんなところに…」
階段を駆け降りて、王子様のところまで小走りをする。
「貴女を迎えに来ました」
「え、なんで…」
このシーンが一番緊張するんだよぉ〜。
それでも頑張って拓ちゃんを見つめる。
…あれ?次の台詞は?
なかなか言わない拓ちゃんに戸惑いを感じる。