レンアイ 遊興
ちょっ、え?
何が起きてるの?
ぐるぐる頭を回転させるが、全く何がなんだかわからない。
ゆっくり体を離されて、拓ちゃんを見つめたら、
真剣な眼差しで私を見つめ返されて。
「姫」
「えっ?」
「好きだ」
…え?
そしてゆっくり近付いてくる拓ちゃんの顔。
「「「きゃーっ!」」」
なんて声が教室内を包み込んで。
「えっ、ちょっと!」
慌てて拓ちゃんから離れようとしたが、がっしり体を抑えられていて動けない。
「つくし」
みんなには聞こえないくらいの小さい拓ちゃんの声。
「やっぱり好きだ」