レンアイ 遊興
あれ?
なんだか力が入らないよぉ?
なぜか間違えて持ってしまった、空のグラスが手から滑り落ちる。
ガッシャーン!
なんてグラスの割れた音がして。
そんなグラスの破片を拾おうと体を傾ければ、
「あれっ」
そのまま椅子から落ちていく体。
「つくし!」
すっぽり差し出された空の腕におさまった私。
「体熱いんだけど」
「えー?そうかなぁ〜」
あははと笑う私に、空はますます顔をしかめる。
そんな空は、なにやらお兄ちゃんとアイコンタクトをして、私のミックスジュースを飲んだ。
それから、はーとため息混じりに
「つくし、酔ってるでしょ」