レンアイ 遊興
「拓ちゃんの言いたい事ってなに?」
私が聞くと、朱音はにやっと笑って
「いつかわかるよ」
なんてよくわからない事を言った。
「あ、それより今日ごめん。つくしと遊ぼうと思ってたのにあのバカ、またやらかしたから。
方つけてくるわ」
彼氏さん…懲りないなあ。
こんなに美人な彼女をもっときながら浮気なんて…
「だからごめんね、絶対今度埋め合わせするから」
そう言って手をあわせて、軽く頭を下げる朱音に
「私の事は気にしないでいいから。いってらっしゃい」
と言いながら朱音の手を握る。
「えっと、あとね」
頭をあげる朱音は申し訳なさそうに言い出した。
「今日バカの高校に行くから、…一緒に帰れないんだ」