レンアイ 遊興
ホームルームが終わると、絶対無視するんだよ!と何度も言って朱音は去って行った。
私の心配じゃなくて、彼氏さんの心配しなよぉ。
そう思いながら鞄を持って教室を出る。
靴を履きかえ歩き出す。
今日は大人しくまっすぐ帰ろ。
「あれ?華奢なお姫様じゃね?」
ふと聞こえてきた男子の声。
きゃしゃ…?
「オレ初めて見た!」
「やばい、期待を裏切らなねぇな」
「可愛いーっ」
期待を裏切らないほど可愛い人がいるんだ。
私もちょっと見たいかも。
そう思ってキョロキョロしていると、
「つくしちゃんっ」