レンアイ 遊興




ホームルームが終わると、絶対無視するんだよ!と何度も言って朱音は去って行った。


私の心配じゃなくて、彼氏さんの心配しなよぉ。


そう思いながら鞄を持って教室を出る。


靴を履きかえ歩き出す。


今日は大人しくまっすぐ帰ろ。



「あれ?華奢なお姫様じゃね?」


ふと聞こえてきた男子の声。


きゃしゃ…?


「オレ初めて見た!」

「やばい、期待を裏切らなねぇな」

「可愛いーっ」


期待を裏切らないほど可愛い人がいるんだ。

私もちょっと見たいかも。


そう思ってキョロキョロしていると、


「つくしちゃんっ」





< 33 / 412 >

この作品をシェア

pagetop