レンアイ 遊興




いや、酒のせいだ。

全部酒のせいなんだよ。


自分に言い聞かせるように、頭の中で繰り返す。


「えへへ」


だけど、目の前にいるつくしを見ると歯止めがきかなくて。


ほんのり赤い頬に、

へにゃんと笑ってオレに手を差し延べる姿が可愛くて。


つーかさ


「そりゃ、そりゃ」


これで寝返りなんて打って見な。


こんな短いスカートで、今にも見えそうなのに…。


胸元なんてはだけて、谷間なんてはっきり見えてるし、下着だって角度変えたら見えそうだ。


「オレだって男だよ?」


崩れる理性をかき集めて言った真剣な言葉は


「わかってるよぉ?」


つくしの言葉であっさりと崩れた。



意味をわかって言ってんだかなんだか知らないけど…


「もう、知らないから」


プチンとつくしの背中にある金具に手をかけた。





< 332 / 412 >

この作品をシェア

pagetop