レンアイ 遊興




カラオケに着いて、よいしょと重たい鞄を下ろす。


それから、曲を入れるための機械を取りに行った瞬間。


「あ〜〜〜〜〜っ!!!!!!」


朱音の絶叫にびくりと肩を震わす。


「意味わかんないっ。あんな奴もう知らないんだから!!」


どかっと座ってイライラした朱音にオロオロすることしか出来なくて。


《あああぁぁ〜〜〜〜っ!!!!!》


キーーーーーーン


マイクを手に持ち叫んだ朱音の声に耳が痛くなる。


口からだいぶ離れてるのに、頭がキーーンってするよ。


「朱音…?」


《なによっ!!》


「ひぃっ」


ギロリと睨まれて肩を震わす。


うぅ、私なんかしたのかなぁ…。




< 355 / 412 >

この作品をシェア

pagetop