レンアイ 遊興




…え?


「じゃあ、なんのため…」


ガチャッ


私が言っている最中に、勢いよく部屋のドアが開いた。


「やっほー!なに朱音、いきなり呼び出して。あーっ!つくしちゃんも一緒なのー?きゃーっ、テンション上がるわぁ」


ハイテンションで入って来たのは、朱音のお姉ちゃんの雪音先輩で。


私を見つけるなり、抱き着いてきた。


ていうか…


「雪音先輩も一緒だったの?」


私が聞くと、


「そうだけど」


と、不機嫌な声が返ってきた。


「え、私が一緒じゃダメなことかな?」


「いや、そういう訳じゃなくて…」


ぱっと私から離れた雪音先輩に、私は慌てて否定する。




< 357 / 412 >

この作品をシェア

pagetop