レンアイ 遊興
◆…問い詰める空
文化祭が終わり、あっという間に冬になった。
「あきーっ!」
ホームルームが終わって騒がしくなった教室に、オレの隣でマフラーを巻いているあきの名を呼びながら飛びついてきた間宮さん。
「うわっ、いきなり抱き着いてくんな!」
「ふふっ、いいじゃん」
ほんのり赤くなっているあきの頬を見ながら、ふっと口元を緩ませる。
つくしから抱き着いてくるなんてしないもんな。
しかも教室なんて絶対に。
「空、帰るわ」
「あぁ、また明日」
いちゃつくあき達を見ながら、オレもマフラーを手に取る。
オレも早くつくしのところに行こう。