レンアイ 遊興
◆…おかしい空
ガチャ、とドアが開く音。
誰が来たかなんて見なくてもわかる。
「相変わらず屋上好きだな、空」
そう言ってオレの隣に寄り掛かるあき。
「あきは相変わらず図書室通い?
あ、違うか。間宮さんに会いにか」
そう言ってあきの顔を見るとほんのり赤く頬が染まってきて。
「バカ、ちげーよ」
「なんだ図星か」
そう言って笑うオレに、だからっ!って声を張り上げるあき。
「かわいいね」
なんて言ってみせたら、不機嫌な声であきは言う。
「そんなの言われたって全く嬉しくねぇんだよ」
そんなの知ってるよ。