レンアイ 遊興




一一一え?


ツンとしたこの声は…


「朱音…?」


いきなりのチェンジに焦り出すオレ。


『ないなら電話切っていいですか?』


そんなオレを見兼ねたように、朱音は少し怒り気味な声を上げた。



「さっきあきから間宮さんに届いたメールのこと聞いたけど、大丈夫?

随分と追い詰められてるみたいだけど…」


本人に聞くことに少しためらいを感じたが、オレは言った。


『そんな…そんなこと、敏史に聞いてください!』


すると、怒鳴り声を上げた朱音。


“敏史”一一一…?


『ていうか敏史に言っといて下さい。そっちがその気なら私だって浮気するからって』




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