レンアイ 遊興




はぁー、と二人してため息をついた。


やっぱり敏史が原因かよ、っていう飽きれさと

つくしまで巻き添えくらってんのよ、っていう不安さ。


「とにかく…さっさと電話しろよ」


あきに言われて、携帯を持ち直す。





「久しぶりッス、空先輩!」


のこのことオレたちの目の前に現れたのはもちろん敏史で。


つーか呼んだ。いや、呼び出した。


「おせーよ」


なんてイライラしているあきに、敏史はギョッとした顔になった。


「空先輩の友達?いやあ〜初対面でそれはないっしょ。つーかいきなり呼ばれて飛んできたってのに」


なんてオレたちの気も知らないで、口を尖らせながら笑う敏史。




< 381 / 412 >

この作品をシェア

pagetop