レンアイ 遊興
「え、あ…」
そう言ってためらいながらオレの手をとり
「…はい」
涙を溜めた目で微笑まれた時には、オレの心はまたドキンと跳ねていて。
「あの…助けてくれてありがとうございます」
「いや、全然。それよりつくしちゃんが無事でよかったよ」
なんて平然なふりして微笑み返すと、ほんのり頬を赤く染めて俯いてしまったつくしちゃん。
…やばい、可愛いかも。
「…とりあえず帰らね?空もうちに来いよ」
そうあきに言われて我に返り、あきの家へと歩き出す。
隣でちょこちょこと小さい歩幅で歩くつくしちゃんがとにかく可愛くて。
気が付くとつくしちゃんばかり見ている自分がいた。