レンアイ 遊興
昼休み。
いつものように朱音とお昼を食べて、なんでもない話をしていたら。
「あ、つくしちゃんっ」
声の方を見るとにっこり笑った空先輩が。
「え、そ、空先輩!?」
驚いて目が点になる。
だって教室に来るなんて思ってなかったもん。
するとにっこり笑ったまま私のところまで歩いてきて。
「ど、どうしたんですか?」
と、言ったら
「ん、つくしちゃんに会いたくてここまで来ちゃった」
なんていたずらっぽく笑う空先輩の言葉に恥ずかしくなった私は俯いてしまった。
「ということで、悪いんだけどつくしちゃん借りていい?」
え、えぇ?
「あ、どうぞどうぞ。私ならお構いなく〜」
朱音は笑いながら手をひらひらさせる。