レンアイ 遊興




そういって私の腕をぐいぐい引っ張る男の人。


「あの…ちょっ…」


痛いから、離してほしいんだけど…!!



「おい」


低いトーンなその言葉は、私だけじゃなく男の人の行動も止めた。


「…拓馬」

「拓ちゃん…!!」


すると拓ちゃん、私の幼なじみの中村 拓馬(ナカムラ タクマ)はにこっと微笑んだ。


「つくし、変態野郎のところなんてもう行っちゃだめだよ?」


そう言ってさらりと捕まれていた私の腕を解く拓ちゃん。


てゆうか変態野郎…?


「拓…馬」


「お前、つくしに手ぇ出したら許さねぇから」





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