レンアイ 遊興
本当に大丈夫だったのかな…?
「なあ、つくし」
その言葉と同時に私は肩を掴まれ、体ごと拓ちゃんの方に向き直させられる。
「何度も言ってるが、簡単に人について行くな」
「でも、トイレだって…」
「嘘かもしれないだろ?」
うーん…そうかなあ。
「とにかく着いて行くな。わかった?つくし」
「…私もう子供じゃないんだから…そのくらいわかるよ」
そう言って俯くと、拓ちゃんは、はーとため息をつき、全然わかってねぇよ、と呟いた。
「どうせまた友達と来てるんだろ?友達これ以上待たす訳に行かないから…。ちゃんと部屋に戻れよ?」
そのくらいできるよ!、と反論したかったが、
「…うん」
拓ちゃんのその笑顔を向けられた私は全然敵わないんだ。