レンアイ 遊興
拓ちゃんは小さい頃から、私の事を助けてくれていた。
だから今日みたいな事もよくある事で…
「拓馬くんも大変ねー」
なんて、さっきの話を私から聞いた朱音は笑っているが、
「笑い事じゃないよお…」
助けてくれるのは嬉しいのだが、子供扱いされてるみたいで嫌だったりする。
「ごめんって。まあでもそのままお持ち帰りされるより全然よくない?」
お、お持ち帰りって…!!!
嫌でも顔の温度が上昇していくのがわかる。
「ない!絶対そんな事あるわけないんだから」
「いや〜それがあるかもよ〜?」
にやにや笑う朱音に私はもう言い返す気力もない。
勝手に言っててよ、もう。