初恋
相変わらず和磨のお母さんはニコニコしている。

【和磨は幸せ者だなぁ…】

そう思った。


和磨のお母さんが出て行ったあと

「で…美嘉」

「ん?」


「昨日泣いた理由は?」


「あのね、話せば長いんだけどね…」


小さいころ仲が良かった私たち4人家族

昔はアタシのお姉ちゃんが生きていた。

お姉ちゃんを亡くした後

お父さんの態度が180°変わって

それから私に暴力を振るい始めたこと

一人ぼっちになり援交したこと

全てを話した。


「そうか…」


「うん、こんな女嫌だよね、別れてもいいよ?」


そういうと和磨は


「俺、美嘉のその気持ちを半分以上背負ってやる!」


「え…?」


「美嘉、俺んちに住むか?」


まずは母さんに話さなあかんなぁとか

ブツブツいいながら和磨はアタシの手を引いて


階段を降り始めた


「母さん、話があるんだけど?」


「なぁに?」


「すみません、話きいてくれますか?」

「いいわよっ」


それから和磨に話した事全部話した。


「辛かったわね…」


「だから母さん、美嘉をここに置いてほしいんだ!」



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