拾ってください!
殴られるっ!?



とっさに思った刹那、私の視界が真っ暗になった。



・・・・・・。



「・・・シロさん?」



これは、えーっと・・・

いわゆる目隠しってやつだね。

シロさん手大きいですね!一切の光が私の目に届きません!



「・・・そんな目で見るな・・・。」


目をあわせたのがいけなかったの?!


やっぱり私ごときがシロさんと目を合わせるのは失礼に値するわけですね!!


それとも、さっきシロさんを見た時の顔が気持ち悪かったとか!

・・・なんかそれは自分で言っておいて傷つく・・・。

顔はまあ、並みだと思ってたのに・・・。



「すみません・・・。」



なぜ目隠しをされたのかを自己分析した結果がショックすぎてしゅーんと下を向いている私は、

手をはずしたシロさんの顔が真っ赤になっていることに気づかないのだった。





(あんな、困ったような顔で上目遣いとか可愛すぎるだろ・・・。)


勿論、こんなことを考えていただなんて思いもしない。
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