拾ってください!
菊原 ミコトという男
ニコニコと笑うチャらいお兄さん、
もとい菊原さんを見ながら、もしかして私不良さんたちに気づかない間になにかしたっけ?と過去の自分の行いを振り返っていた。
いや、記憶にない。
なにかしたどころか関わったことすらない・・・と思う。
なのに今日は立て続けに私の名前を知っている不良さんに出会う。
これ不思議。
「にしても、きょーちゃんが麓の近くにいるってことは・・・
きょーちゃん拾ってあげたの?麓のこと。」
その言葉で思考からひっぱり出された私はパチパチとまばたきをして菊原さんを見る。
あれ?この人今朝のこと知ってるの?
きょとんって顔をしていたら、私のかわりにシロさんが口を開いた。
「あぁ、成瀬に拾ってもらった。」
「ホント!よかったね、麓。」
「ミコトが言ってきた時は半信半疑だったけどな。」
「オレの言う通りにしてよかったでしょー。
きょーちゃんは面倒見のいいタイプだから、そういう風にしとけば放っておけないから。」
「たまには役に立つな、ミコトも。」
「うっわ!なにそれ、ひど!
誰がきょーちゃんの学年とか家とか調べてあげたと思ってんのー?」
もとい菊原さんを見ながら、もしかして私不良さんたちに気づかない間になにかしたっけ?と過去の自分の行いを振り返っていた。
いや、記憶にない。
なにかしたどころか関わったことすらない・・・と思う。
なのに今日は立て続けに私の名前を知っている不良さんに出会う。
これ不思議。
「にしても、きょーちゃんが麓の近くにいるってことは・・・
きょーちゃん拾ってあげたの?麓のこと。」
その言葉で思考からひっぱり出された私はパチパチとまばたきをして菊原さんを見る。
あれ?この人今朝のこと知ってるの?
きょとんって顔をしていたら、私のかわりにシロさんが口を開いた。
「あぁ、成瀬に拾ってもらった。」
「ホント!よかったね、麓。」
「ミコトが言ってきた時は半信半疑だったけどな。」
「オレの言う通りにしてよかったでしょー。
きょーちゃんは面倒見のいいタイプだから、そういう風にしとけば放っておけないから。」
「たまには役に立つな、ミコトも。」
「うっわ!なにそれ、ひど!
誰がきょーちゃんの学年とか家とか調べてあげたと思ってんのー?」