拾ってください!
そう言って、再び微笑んだ不良さ・・・

いや、シロさんは怒ってなくて。


というか、むしろ嬉しそう。


・・・なんで?



今度は私が不思議そうにしているとシロさんはテキパキと自分の入っていたダンボールをたたみ小脇に抱えた。



そしてそのまま「学校へ行かないのか?」と私に聞く。




学校・・・。


そうだ、学校に行かなきゃ!


家をでた目的を思い出した私が歩きだすのを待って後ろをついてくるシロさん。




なんで私の名前知ってるんですか?とか


同じ学校なんですか?とか


そもそもなんでこんなことしてるんですか?とか



聞きたいことはたくさんあるけど、とりあえず私は今日

犬(シロ・男・ちょっと怖い)を

拾いました。
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