2通目のラブレター



そして終礼の時間

龍のクラスは早く終わったみたいでもう廊下で待っている。
目が合うと龍はこちらに手を振ってくる


林の話はいちいち長い、終礼のはずなのになぜか国語の話をしだした。
みんなから「早く帰りたい」とブーイングを受け少し落ち込みながらも終礼が終わった。


「樹莉!!林先生って人おもしろいなぁ。」

「頭が?」
そう言って私は少し笑った


「…樹莉、今笑ったやんな!?」
龍は目を輝かせているようだ

「そりゃぁ人間だからね」


「樹莉、今日俺の前で初めて笑った!」

……そうかも知れないけどだから何なんだ。

「うれしい!樹莉は林先生の話すると笑うんかぁ…」

そう言ってから龍は家に帰るまでずっと林の話を語り続けた。
でもその話が意外と楽しくて二人で笑いながら帰った。





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