2通目のラブレター



……体育館についたのはいいがもう入学式は終わっていた。


「そういえば俺何組やっけ…。」


龍が言った次の瞬間だった、龍と手をつないでいた私の手を振り払った女が龍に抱きついた。


「龍くん!伊織と同じクラスだよぉ!!」

語尾を延ばすような甘ったるい喋り方のこの女は神谷 伊織

この子にはちょっと痛い思い出がある、伊織ちゃんは中学生の時龍の事を好きだった。

それからは伊織ちゃんが率いるグループに龍と最も近い女という理由でいじめられていたのだった。


今も龍のことが好きかはなぞだけど…


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