2通目のラブレター
私は廊下に出た、そこには待ってましたと言わんばかりの表情で私を見つめる龍が居た。
教室には聞き耳を立てている野次馬がたくさんいた
みんなばれないようにコッソリしているつもりだろうか、ばればれだ。
「龍、何か勘違いされてるから……。」
私は少し苦笑いしながら言った
「なにが?」
何にもわかっていない龍の姿に少し呆れた。
「ほら、なんか私たちが付き合ってるだとかさ…。」
龍は少し首を傾けて言った
「俺ら付き合ってないん??」
「……え?」
私は驚いて間抜けな声を出す
「付き合ってないんやったら付き合おうや。」
私は状況がうまく理解できなかった、しばらく考えて
「断る」
そういい残して教室に戻った。