恋愛LEVEL《おまけ》
千秋のつわりはまだ続いていた。
千秋はまだ俺に内緒にしておくつもりらしい。
きっと、よくあるテレビドラマみたいに、
「パ〜パ♪」とか言いながら母子手帳を見せてきちゃう感じ??
想像するだけで顔がにやける。
噂によると…つわりってめちゃくちゃしんどいらしいしよな…
出来るだけ助けてやらないとな…
「千秋!顔色悪いぞ?洗い物は俺がやるから、先に風呂入れよ。」
「え?でも…」
「いいからいいから♪」
「…じゃぁ…お願いしよっかな♪」
千秋はそう言いながら、10キロの米袋を持ち上げて、米びつに入れようとした。
!!!!!!!
「千秋!!!そんな重い物持つな!!!」
「へ?」
「へ?じゃない!!危ないだろ?!」
俺は千秋から米袋を取り上げた。
千秋はポカンと俺を見ている。
「…あ!
そこの足元気をつけろよ?キッチンラグに足ひっかけて転んだら大変だからな…」
「う…うん…」
また千秋はポカンとする。
頼むから…
妊婦だって自覚持ってくれよ…
千秋の妊娠を知らないフリをするのがつらい…
でも、千秋は俺を驚かせたい訳だし…
仕方ないか…