エリートな彼に甘く奪われました
「……愛、愛?、起きて。会社。」

ん?

うっすら開けた目に光が飛び込んでくる。

チュンチュン…。

小鳥の囀りが聞こえる…。

「きゃっ!私…。」

慌てて跳ね起きた。

ふとリビングに目を遣ると彼がネクタイを絞めながらこちらを見てクスクスと笑っていた。

「………!」

やっと状況が分かった。

私達はあれから…。
いつしか眠りについて、今、朝を迎えたのだ。

時計を慌てて確認する。

どうやら遅刻する時間ではない。



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