エリートな彼に甘く奪われました
違うのに、何て言えばいいの。

安東さんとの事をいっそ全て話そうか。

いいえ、ますます誤解を受けるわ。

色々考えていると、彼が突然歩み寄って来てベッドにいる私の前に両膝を付いてギュッと抱き締めてきた。

「…!遼?」

「ごめん、話したくないならいいんだ。
愛が隠したいなら、俺はそうするよ。
だから、俺から離れて行かないで…」

この美しい恋人は、色々な角度から私を虜にする。

「離れないわ…。
でも、いいの?
秘密にしてくれるの?」

「いいよ、君が望むなら」

甘く重なり合う唇…。

いつか、あなたに全て話すわ。

もっともっと信頼し合えた頃に。






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