エリートな彼に甘く奪われました
手を繋ぎながら愛の指を自分の指で撫でながらその柔らかさに触れる。

彼女の指がそんな俺の指に絡み付いてくる。

そんな事をしていると昨夜の彼女の事を思い出したまらなくなる。

キス…したいな。


俺、どうかしてる。

大人の男である俺が路上でまた欲情し我慢の限界と戦っているなんて、ありえないだろ。

指先が触れ合っただけなのに、この子はどこまで俺を捕らえて狂わせるんだろう。

思えば彼女が俺の心に住み着いてから一週間も経っていない。

先週まで俺は今まで通り何事もなく仕事だけを日々こなす、そんな日常だった。




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