エリートな彼に甘く奪われました
そんな彼とのやり取りから会社では私と彼の恋人説が噂になりはじめていた。

たまに一緒に帰ったり、覚えたてのお酒を飲みに行ったりしていた。

いつも夢見るように彼の話を聞いていた。

仕事の事、お酒の事、車の事、上司の事…。

彼との時間は私をさらに大人にしていく様な不思議なひとときだった。

今にして思えば憧れの様な気持ちだったかも知れない。

初めて垣間見る大人の世界。

そんな雰囲気からか私は何年かけても言えなかった一言をお酒の勢いもあり、あっさりと口にしていた。





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