エリートな彼に甘く奪われました
「この後、どうする?
何だったら送るけど」

「ありがとう。じゃあ、そうしようかな…」

彼はニコッと笑って、

「了解」と言った。


彼の車に乗り込んで暫くすると海岸線沿いの道路にさしかかる。

トンネルを抜けると大きな夕日が空を赤く染めていた。

「わあ。綺麗」

思わず声を上げると彼は側のパーキングにすっと車を停めた。

彼は素早く車を降りると助手席側に回り込み、ドアを静かに開けた。

すっと手を差し出して、

「降りて少し歩かない?」

と言った。







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