エリートな彼に甘く奪われました
「うん」

遼は彼の言葉に安心した様にふわりと笑って応えた。

私は今までの一連の様子をまるで映画でも観る様に呆然と見ていた。

みんな必死で自分の気持ちに向き合い溢れ出る想いを相手に分かって貰おうと力の限りに訴えている。

私は…、私はどうなの?

遼に対して求める事ばかりで自分から強く想いをぶつけてきただろうか。

改めて自分のしてきた事を浅ましく思う。





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