エリートな彼に甘く奪われました
俺はタクシーに素早く乗り込むと行き先を告げた。
軽快に走り出した車の中で俺は愛の綺麗な笑顔や滑らかな肌を思い出していた。
失うかも知れない、と思った途端体がブルッと震えた。
余裕がない…、か…。
確かに今までの俺にはこんな感情は皆無だったな。
小さな頃からほしいものや必要なものは、あまり苦労もせずに手に入れてきた。
成績も、女も、仕事も、友達も、ほしい、と願えば大抵のものは目の前に転がり込んできたのだ。
だけど彼女だけは必死で捕まえて追いかけて、やっと手に入れたつもりでもまだ安心していない自分がいる。
するりとすり抜けられる様な不安といつも戦っている気がする。
完全に愛を俺のものにするには…。
そんな事を思っているとタクシーは笠島興行本社前に到着した。
軽快に走り出した車の中で俺は愛の綺麗な笑顔や滑らかな肌を思い出していた。
失うかも知れない、と思った途端体がブルッと震えた。
余裕がない…、か…。
確かに今までの俺にはこんな感情は皆無だったな。
小さな頃からほしいものや必要なものは、あまり苦労もせずに手に入れてきた。
成績も、女も、仕事も、友達も、ほしい、と願えば大抵のものは目の前に転がり込んできたのだ。
だけど彼女だけは必死で捕まえて追いかけて、やっと手に入れたつもりでもまだ安心していない自分がいる。
するりとすり抜けられる様な不安といつも戦っている気がする。
完全に愛を俺のものにするには…。
そんな事を思っているとタクシーは笠島興行本社前に到着した。