エリートな彼に甘く奪われました
おれは箱を乱暴に開けて中身をひとつ取り出した。

彼女を見下ろし彼女の乱れた髪をそっと撫であげる。

そのまま頬から首筋にかけてを優しく撫でる様に触れると彼女の強張った表情が少しずつ緩んでいった。

「ごめん、少し、驚いたから…。他の誰かの為にあるのかも、って思ったら、たまらなくなって…。

これは、俺がこれから全部使うから」



彼女の髪にもう一度指を撫で入れ、

「この、髪も…」

優しくこめかみに口づける。

「この肩も、」

肩を撫で付けながら彼女の耳元で囁く。

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