たとえ僕が
「さぁ着いたわ
あ~まずはあなたの
名前は何かしら?」
『僕?……僕は』
「…ん~…分からないよね
じゃあ私が決めて良いかしら」
『君が?』
「どうしようかな…
…!そうだ!」
『何?』
「あなたはジムよ!
私はアン、ヨロシクね」
『僕はジム…君はアン』
「ジムーあなたはホントに
綺麗な瞳をしているのね
見とれてしまうわ…
吸い込まれそう」
『ありがとう…』
アンは僕の頭を
そっと撫でた
「あんな所に
ジムはずっといたの?
大変だったわね…」
『…でも君が助けてくれた』
「もっと早くに
見つけていたら
良かったのかしら…」
『良いよ…もう
今は君のもとにいるんだから』