Last Rose
中学2年生の秋

当時付き合っていたヒロユキと一緒に下校している


「…今日の体育、何したん?」
「バスケだけ」
「そうなんやぁ。あたしバスケ得意やで!」
「…」
「この前の漢字テスト返ってきたなぁ☆」
「うん」
「何点やった?」
「20点」
「え!ほんまに!?
20点って満点やで!凄いやん」
「まぁ…」
「…」


ヒロユキはこの時から愛想がなくて、会話はいつも長続きしない

でもヒロユキが好きだった

ヒロユキはどう思ってたか分からないけど!



そんな感じであたしの家の近くの公園に着く


通称『三角公園』

公園の形が三角だからって理由で、三角公園ってよばれてるの



そこであたしとヒロユキは初めてキスをした


夕焼けのように二人の顔は真っ赤になっていて、恥ずかしくて目を合わすことすらできなかった


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