プラトニック・ラブ



「で…ですが…」



「この生徒は私の知人の子です。 いけないことは承知です。 多めに見てはくれないでしょうか?」



ま、まさかコイツがそんなことを言うなんて。


逆に怪しすぎて後で何か請求されるんじゃないかと不安になる。



オバちゃんは暫し眉を寄せ悩む。


けれどコイツの顔を見てしょうがなさそうに、



「…分かりました」



そう言ってあたしの手から作文用紙を奪い取った。



た…助かった…?



オバちゃんはそのまま作文用紙を2つに折ると、「失礼します」と呟き、何もなかったかのように行ってしまった。



た…助かったっ!?



どうやらあたしは反省文を書かなくていいらしい。


そして何を考えているのか分からないけれど助けられたらしい。



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