プラトニック・ラブ
あたしの表情はさっきまでのものとは違い、情けない表情になっているに違いない。
コワイ。
感じるのはこの感情のみとなった。
コワイ…コワイコワイコワイ…っ!!
何をされるのか分からない。
これから先のことを考えるだけでコワくて涙が出てきそうになる。
「……っじゃん」
口先から紡ぎ出されるのは情けないくらい震えた声。
よく聞き取れなかったらしいソイツは眉間に薄くシワを寄せて聞き返してくる。
「何だ?」
あたしは涙が溢れ出しそうなのを必死に堪え、負けじとキっと下から睨み付けた。
そして震える声を必死に抑え喚く。
「な、何もしないって言ったじゃんっ!!!」
これを叫ぶことが精一杯。
暴れることを押さえ込まれたあたしに残された術は口を動かすことだけだった。