プラトニック・ラブ



「やっぱお姉ちゃん結婚すんのー?!」



お母さんの前に瑠子が反応した。



あたしは「アハ」っと笑いになっていない笑いを瑠子に見せる。


瑠子は目を丸々にして驚いている。



一方お母さんはというと。



「グッジョブ!」



親指を立たせ、グーっと押し付けてきた。



「…えぇぇえ?」



まず最初に「そんなのダメ!」的な言葉が出てくると思っていたので拍子抜け。


お母さんは「よくやった!」っとあたしの頭をグリグリ撫で回してきた。



頭を撫で回され続ける。



真剣に言うのは何だか嫌だったから、今がチャンス!と思い言うことにした。



「お母さん…」



「んー?」



この話はなるべくなら瑠子に訊かれたくない。




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